「さっぱりしたのが飲みたい!」さっぱり系の美味しいカクテルをご紹介
カクテルは飲む時の気分によって、「さっぱりしたのが飲みたい」「今日は甘めがいいな」など、口が欲する味わいも変わってきますよね。
そのため、今回はさっぱり系のカクテルを様々なタイプに分類した上で、一つずつレシピを紹介していきます!
「作るカクテルがない」「有名どころはもう飽きてしまった」という方には参考になるかと思います!
- タイプの分け方について
- さっぱり系・炭酸なし・度数高めのカクテル
- さっぱり系・炭酸あり・度数高めのカクテル
- さっぱり系・炭酸なし・度数普通のカクテル
- さっぱり系・炭酸あり・度数普通のカクテル
- さっぱり系・炭酸なし・度数低めのカクテル
- さっぱり系・炭酸あり・度数低めのカクテル
- まとめ
タイプの分け方について
私が勤めていたバーではメニュー表がなかったため、お客さんからのカクテルの注文はほとんど「お任せ」でした。
しかし、お任せといっても完全にこちらで決める訳ではなく、いくつか質問をした上で、どういったカクテルが良いのかを絞り込みます。
その際に質問する内容が、
- 甘め?さっぱり系?
- 炭酸の有無
- 度数はどのくらい?(高め・普通・低めの中から。高め=およそ25度以上・普通=およそ15~25度・低め15度以下)
- 苦手な食べ物は?
といった内容。
こちらを確認することで、ある程度作るカクテルが決まってくる訳です。
しかし、ジントニックやソルティドッグといった、超メジャーなカクテルを提供するのは「何が出てくるのかな」と期待していたお客さんをがっかりさせてしまうため、基本的にはマイナーなカクテルを提供していました。
ここからはそういった状態で、実際に作って好評だったカクテルをタイプ別に紹介していきます!
ただし、全てを紹介するとボリュームが大きくなってしまうため、まずはさっぱり系から紹介します!
さっぱり系・炭酸なし・度数高めのカクテル
バラライカ(ホワイトレディ・XYZ)(約30度)
レシピ
炭酸なしのさっぱりカクテルといえば、やはり【バラライカ】や【ホワイトレディ】といったスピリッツ+オレンジキュラソー+レモンジュースのカクテル。
レモンジュースの酸味が、カクテルをキリッとした味わいに仕上げていて、しつこくないことから何杯でも飲み進めていける口当たりです。(実際は度数が高いので「何杯も!」とはいきませんが…)
結構メジャーなカクテルですが知らない人も大勢いて、そういった人には積極的に提供していました。
コスモポリタン(約27度)
レシピ
クランベリージュースを使用していることから淡い赤色に仕上がり、おしゃれなカクテルとして知られる【コスモポリタン】。
クランベリーやライムジュースの酸味によってスッキリしていて、度数の割りに飲みやすいカクテルです。
特に女性の方に好評で、リピートの注文を頂くことも多かったですね。
さっぱり系・炭酸あり・度数高めのカクテル
スピリッツ+コアントロー+レモンリキュール+トニックウォーター(約25度)
レシピ
こちらは【バラライカ】や【ホワイトレディ】のレモンジュースを、レモンリキュールに変えた上でトニックウォーターを加えたカクテルです。
炭酸を加えるとどうしても度数が下がってしまうため、お酒の量を増やすことで度数を調整しています。
トニックウォーターを30mlしか使用していないため、【ジントニック】や【ジンリッキー】のように炭酸を強くは感じませんが、シュワシュワ感は感じられます。
お酒がキツくなった分をトニックウォーターの爽快感で緩和しているため、炭酸を感じながらさっぱりした度数の強いカクテルを頂けます。
なお、使用するスピリッツはお好みで。
シルバー・ストリーク+ソーダ(約25度)
レシピ
- 氷を入れたグラスに、ジンとイエーガーマイスターをそれぞれ30mlずつ注ぎ、ステアする(シルバー・ストリークのレシピ)
- ソーダを30ml注ぎ、炭酸が抜けないようにかき混ぜる
ジンとイエーガーマイスターを1:1で割る【シルバー・ストリーク】というカクテルに、さらにソーダを加えたカクテルです。
【シルバー・ストリーク】自体がかなりキツいカクテルですので、ソーダで割って丁度いい飲みやすさになります。
イエーガーマイスターの薬草・ハーブ感に炭酸が加わるので、さっぱりしたカクテルを飲みたい方にはおすすめ。
こちらはカンパリやスーズといった、薬草系リキュールを好んでいるお客さんに提供していました。
さっぱり系・炭酸なし・度数普通のカクテル
ガルフストリーム(約16度)
レシピ
- シェーカーに、ウォッカ20ml・ピーチリキュール15ml・ブルーキュラソー15ml・グレープフルーツジュース30ml・パインジュース10mlを注ぐ
- 氷を満タンになるまで入れ、シェークをしてしっかりと混ぜ合わせる
【ガルフストリーム】は、バーによって作り方や割合が大きく異なるカクテルです。
しかし、ピーチ・グレープフルーツ・パインのフルーティーさと青~緑の鮮やかな色味はどこも共通していて、さっぱりしたおしゃれなカクテルであることは間違いありません。
材料を見て分かる通り、美味しく飲みやすいカクテルに仕上がりますので、「炭酸なしで度数普通のさっぱり系!」と注文された時には、まずこちらを提供していました。
自分で作る人は、割合を変えることで度数を強くも弱くもできますので、自分の好みに合わせやすいですよ。
アイスブレーカー(約23度)
レシピ
- シェーカーに、テキーラ40ml・コアントロー20ml・グレープフルーツジュース40ml・グレナデンシロップ5ml(バースプーン1杯分)を注ぐ
- 氷を満タンになるまで入れ、シェークをしてしっかりと混ぜ合わせる
【アイスブレーカー】はグレナデンシロップを使用することにより、ほのかなピンク色に仕上がるおしゃれなカクテルです。
コアントローのキリッとした味わいに、グレープフルーツジュースの酸味・グレナデンシロップの甘みがプラスされることで、さっぱりしたカクテルに仕上がります。
見た目が綺麗なため女性の方にはもちろん、男性からも好評なカクテルでした。(名前もカッコイイですしね)
さっぱり系・炭酸あり・度数普通のカクテル
バイオレットフィズ(度数調整Ver.約15度)
レシピ
- シェーカーに、ジン45ml・パルフェタムール30ml・レモンジュース10ml・シュガーシロップ10ml(バースプーン2杯分)を注ぐ
- 氷を満タンになるまで入れ、シェークをしてしっかりと混ぜ合わせる
- ソーダを75ml注ぎ、炭酸が抜けないようにかき混ぜる
一般的な【バイオレットフィズ】より、少しお酒を多くしているレシピです。
炭酸を使うと度数が下がるためお酒を増やしていますが、パルフェタムールの爽やかな香りとシュガーシロップによりアルコール感が緩和されて、飲みやすいさっぱりカクテルに仕上がります。
薄紫色のおしゃれなカクテルになりますので、女性から人気が高かったカクテルの一つです。
さっぱり系・炭酸なし・度数低めのカクテル
グリーンコーラル(約12度)
レシピ
- シェーカーに、ライチリキュール20ml・メロンリキュール10ml・ブルーキュラソー10ml・グレープフルーツジュース30ml注ぐ
- 氷を満タンになるまで入れ、シェークをしてしっかりと混ぜ合わせる
【グリーンコーラル】は、当時自分が持っていたカクテルブックに掲載されていたカクテルなのですが、あまりメジャーではないカクテルです。
メロンリキュールにブルーキュラソーを加えることで鮮やかな緑色に仕上がり、美しいのはもちろん、ライチリキュールにメロンリキュールなので飲みやすさも抜群。
ジュースのような飲み口でゴクゴクと飲み進めていける、カクテルです。
セックス・オン・ザ・ビーチ(約9度)
レシピ
- 氷を入れたグラスに、ウォッカ15ml・メロンリキュール20ml・フランボワーズリキュール10ml・パインジュース80mlを注ぐ
- しっかりとステアする
【セックス・オン・ザ・ビーチ】は、トムクルーズが主演を務めていた映画『カクテル』に登場し、一躍有名になったカクテルです。
フランボワーズの甘酸っぱさにメロンリキュールのスッキリさ・パインジュースの甘みが加わり、さっぱりした味わいに仕上がります。
非常に飲みやすくおしゃれで美味しいカクテルなのですが、名前が名前なだけに提供する人を選ばなければならないのが唯一の弱点。
自分で作る場合には気にしなくていいので、炭酸なし・度数低めのさっぱりカクテルを飲みたい人にはベストなカクテルです。
さっぱり系・炭酸あり・度数低めのカクテル
フルーツ系リキュール+グレープフルーツジュース+トニックウォーター(約4~6度)
レシピ
- 氷を入れたグラスに、フルーツ系リキュール45ml・グレープフルーツジュース30mlを注ぎ、ステアする
- トニックウォーターを75ml注ぎ、炭酸が抜けないようかき混ぜる
いわゆる『モーニスタイル』のカクテルです。
フルーツ系リキュールは、ヒプノティックやエックスレイテッド、パッソアやアリーゼなど、フルーツをベースにしているリキュールならなんでもOK。
グレープフルーツの酸味とトニックウォーターのほのかな苦み・炭酸により、大体のリキュールはさっぱりしたカクテルに仕上がりますので作るのも簡単です。
バーでは「○○+グレトニ」と略していたほど作っていたスタイルで、さっぱり系のカクテルが飲みたいならかなりおすすめ。
ソルクバーノ(約8度)
レシピ
- 氷を入れたグラスに、ホワイトラム30ml・グレープフルーツジュース45mlを注ぎ、ステアする
- トニックウォーターを75ml注ぎ、炭酸が抜けないようかき混ぜる
【ソルクバーノ】は日本のバーテンダーが考案したカクテルで、爽やかさと作る時の手軽さによって全国のバーに広まったカクテルです。
実際、自分の勤めていたバーでもかなりの頻度で提供していて、「さっぱり系・炭酸あり・度数低め」と注文を受けた時には必ずこちらを提供していました。
さっぱり系で炭酸ありのカクテルなら、正直一番おすすめのカクテルです。
まとめ
今回は、さっぱり系のカクテルを紹介させて頂きました。
できる限りマイナーなカクテルを取り挙げさせて頂いたので、「作るカクテルがない」と悩んでいる方は一度試してみてください。
次回は、甘めのカクテルについてご紹介します!