実際に感じた、バーテンダーとして働くメリットとデメリットとは?

今回は19~21歳の約3年間、アルバイトからはじめて最終的には正社員としてバーテンダーをしていたぼんちびから、バーテンダーとして働くメリット・デメリットを紹介していこうと思います。

どんな仕事にも良いこと・悪いことがあるとは思いますが、バーテンダーのメリット・デメリットは少し特殊です。

実際に感じたことを体験談としてそのまま素直に記載していくので、「バーテンダーとして働きたい」「バーテンダーの仕事に興味がある」人に参考になれば嬉しい限りです。

バーテンダーとして働くメリット

まずはメリットから紹介していきます。

恐らく皆さんが考えている通りのメリットだと思うのですが、改めて紹介します!

お酒がタダで飲める!

もちろんお店によりますが、大概のバーでは『勉強』という名目でお店に置いてあるお酒を飲むことができます。

自分の場合もそうで、ある時には高級ブランデーの『レミーマルタン ルイ13世』や同じく高級ウイスキーの『響30年』を飲ませてもらったことも。

 

また、お客さんから「一杯どうぞ」と奢ってもらうことも多く、一日に一回はビールやハイボールを飲ませてもらっていました。

特に誕生日にはお祝いしてもらえることも多く、『ハイランドパーク25年』や『マッカラン25年』を頂いたこともあります。

その他には常連のお客さんから「好きなカクテル作って自分で飲みな」と、カクテル作りの練習をさせてもらうこともありましたね。

やはり一番最初に思いついたのがお酒をタダで飲めることで、お酒が好きな人にとっては魅力的に映ると思います。

いろんな人から物をもらえたり、美味しいご飯を食べさせてくれたりする

お客さんからお酒を奢ってもらうだけではなく、スイーツの差し入れやネクタイなどの小物類をもらえることも多くありました。

自分のシフト終わりやバーの営業終わりにご飯に連れてってもらうことも多く、当時20歳そこそこの自分には到底手が出せない高級なお肉を食べさせてもらったことも。

また、お客さんだけでなく、契約している酒屋さんから新商品の試供品を頂いたり、ノベルティの余りをもらえることもしばしば。

後は、お客さんのたばこを買いにいった際にお釣りをお駄賃としてくれる人もいて、とにかくいろんな人からいろんな物をもらったのを覚えています。

人脈が増える

バーテンダーをしていると様々な職種のお客さんが来店されます。

そういったお客さんと1対1もしくは2対1で接しているため親しくなりやすく、最終的にSNS(当時はmixiFacebook)で繋がることも珍しくありません。

とにかく人脈が増える一方で、バーテンダーをしていなければ関わることがなかったであろう人と知り合えたのは、メリットとして考えられますね。

また、バーは横の繋がりが非常に深いため、近隣のバーテンダーとは非常に仲良くなりました。

同じエリアのバーに遊びにいけばサービスしてもらえたり、歓迎してもらえたりするので、こちらも嬉しかったポイントです。

知識も増える

人脈だけでなく、お客さんからいろんな話を聞かせてもらえる(聞かされる)ので、それに伴い知識も増えていきます。

自ら勉強しなくてもさまざまな知識が身につくので、これはバーテンダーをしていて良かったなと今でも思うメリットです。

バーテンダーとして働くデメリット

ここからはデメリットを紹介していきます。

全てのバーに共通することではありませんが、バーテンダーを目指すならこれらは覚悟しておいた方がいいかもしれません。

長時間拘束・労働は当たり前

以前の記事「バーテンダーとしての1日を紹介します!」でも記載した通り、バーテンダー長時間拘束・労働が当たり前です。 
outidecocktail.hatenadiary.com

休みも多いとは言えないですし、お客さんがいればそのまま営業を続けるので(特に常連さんの場合は)、睡眠時間が3~4時間になってしまうことも珍しくありません。

いわゆるワークライフバランスは崩壊していて、とにかく仕事漬けの日々だったので、趣味などを楽しむ時間はほとんどなかったですね。

こちらはアルバイトの方は、特別気にしなくて良いポイントかもしれません。

お客さんの誘いは断れない

基本的に、お客さんに「この後ご飯いこうか」と誘われれば断る訳にはいきません。

とにかくイエスマンに徹さなければならなかったので、これによって少ない余暇がさらに削られることに。

幸いなことに自分は人懐っこい性格で、お客さんと出掛けることも苦にはならなかったのですが、人によってはかなりのデメリットになるでしょう。

友達や恋人と時間が合わない・仕事帰りに遊べない

夜職なので仕方がないことですが、昼に生活を送っている友人や恋人とは時間が合いません。

みんなが集まる飲み会に参加できなかったり、恋人の記念日に一緒に過ごせなかったりするのはザラで、ある種の孤独感を抱くことも多かったです。

特に自分の場合は友人がみんな学生だったので、さらにそのように思いました。

 

また、一般的な会社では仕事終わりに一人で買い物や映画に行くこともできますが、バーテンダーの場合は大半のお店が閉まっているので、当然そのような余暇を過ごすことはできません。

休み前で「今日は夜更かしするぞ!」(勤務終了時には朝なのですが…)と思ってもすることがないので、ただただネットを触るかテレビを見るだけで終わってしまいます。

当時はなんとも思っていなかったのですが、のちに会社員になった時はガラッと生活が充実しているように感じたので、改めて思うとデメリットだったなと感じます。

驚くほどの安月給

バーテンダーは基本的にどこも安月給です。

自分は若かったので正社員としての給料を知らされた時に「年齢を考えると仕方ないか」と思えたのですが、アラサーの先輩もさほど給料が変わらないことを聞いて、唖然としたのを覚えています。

当時は給料の平均もどの程度か知らなかったのでまだ良かったのですが、今思うと「あの労働時間にあの給料は異常だった」と強く思います。

自分のバーだけでなく、仲のいいバーテンダーも似たり寄ったりだったので、バーテンダーに給料は期待しない方がいいかもしれません。

まとめ

実際に感じたことをつらつらと書いたため、特にデメリットでは辛口になっているかもしれません。

ただこれは、あくまで筆者:ぼんちびが感じたメリット・デメリットで、全ての人が同じように思うわけではないですし、バーによって大きく異なります

それを承知の上、これから「バーテンダーになりたい」「バーテンダーを目指したい」と考えている方に少しでも参考になればなと思います。

最後に、自分はバーテンダーをしていて良かったな」と素直に思っていますので、チャレンジしてみるのも良いと自分は思いますよ!